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2022.06.02コラム

ワインサイドストーリーVol.07 番外編~豪華5つ星ホテル アバディア・レトュエルタ

5つ星ホテルのすごさ ~アバディア・レトュエルタ

 

アバディア・レトュエルタのホテルの外観写真

 

スーパースパニッシュと名高いアバディア・レトュエルタを初めて訪れたのは6年以上前のこと。お隣のベガシシリアと並んで銘醸地の2大巨頭というそのすごさをよく知らずに敷居をまたいでしまった。

 

スペイン王室御用達の国内随一といっていい5つ星ホテルを構えた広大な敷地、部屋の窓からはぶどう畑が広がり、ホテルは12世紀の修道院を改築した雰囲気そのままにスパ、エステ、プール、ヨガルームやジムなど充実の設備で「おとなの週末」に出てきそうな贅沢な空間。1つ星レストラン「ル・ドメーヌ」はバスク3つ星「ムガリッツ」監修とグルメ通にも名高い豪華たるや……。

 

といって我々はワイナリー研修旅行中のあくまで、いち滞在先だったので夜遅く帰って早朝に出発というもったいないスケジュールを組んでいた。(しかも予約してくれたのはベガシシリアのご厚意だった、有難い。)その数時間の中で垣間見た5つ星ホテルの本当のすごさ。まずはサービスについて。

 

 

その① バトラー

日本人7人のワゴン車で入口に到着するやいなや「バトラー」と言われるスーツをびしっと格好よく決めたイケメンが手厚く出迎えてくれる。

チェックインの手続きをしている間にスーツケースも運んでおいてくれたという迅速さ。一人一人にミニトランシーバーを渡され(かつてのPHSに似ている)、用があればこれで呼び出してと言われるが使い方がよくわからない(笑)。ゲストそれぞれに専属バトラーがついているというのもすごい。

 

アバディア・レトュエルタのホテル入口で撮った集合写真

アバディア・レトュエルタ ホテル入口前で1枚

 

 

その② 部屋

ぶどう畑の見える窓から心地よい日差しが入り込み、デスクには看板ワイン「セレクシオン・エスペシアル」1本とアメリカンチェリーが盛りだくさんにおいてある。ウェルカムドリンクなのだろう、なんと気前のよいサービス。調度品の家具も素晴らしい、絵画はどれも本物で部屋によって違うがスペインを代表する画家ミロなどにも運良ければ当たる。

 

アバディア・レトュエルタのホテルの部屋の写真

部屋からの景色

 

 

部屋の窓からみるぶどう畑の写真

部屋から見えるぶどう畑

 

 

スパとプールの写真

スパもプールもある

 

 

ほどなくして夜のディナー前に集合しチェックインから約1時間程度の過ごし方をやや興奮気味に皆が語り合う。

礼拝堂や中庭、翌日の朝食場所(残念ながら満喫する時間はないのだが)を確認しに行ったなど館内めぐりに尽きるが話しているうちにすごいことに気が付いた。部屋に到着した際に届いていたスーツケースは7人もいたのにどうやってゲストのものであるのかを識別したのか、ということだ。

確かに自分のスーツケースを持っていた時間はワゴン車から降ろして玄関につくまでの1分もなかった気がする。その間にバトラーたちは担当ゲストのスーツケースを瞬時に覚え、あっという間に部屋まで間違えることなく届けたということになる……それも彼らから見れば似たような顔の東洋人7人、聞き慣れない日本人の名前とその宿泊先部屋ナンバーをぴったり照合させた。誰もスーツケースに名前タグやもちろん顔写真も付けていない。これが5つ星ということなのか。

 

 

修道院を改修したホテル内部の写真

12世紀の修道院を改修したホテル

 

 

ワインセラーの写真

ワインセラーには看板ワインである「セレクシオン・エスペシアル」などが並んでいる

 

そしてディナーが終わり(スペインのディナーは夜遅い)深夜、落雷の道中疲れながら部屋に着くとベッドサイドにはふかふかのスリッパと丁寧なレターが置いてある。レターには明日の天気情報とおやすみなさいというような丁寧な文面が。さすがだなあとあっという間に眠り込む。(ちなみに雷はホテルにも落ちたらしく翌日エレベーターは故障していた。)

 

翌朝(というか早朝)、出発前の1時間だけ多忙な醸造家のアンヘルさんが自ら畑を案内してもらえるというので早起きし、その前にどうしても行きたいところへ走り込み向かった。

前夜、社長からアバディアのオレンジジュースだけは本当に美味しいので飲んでおいた方がいいとおすすめされ、集合時間まで10分なかったかもしれないが駆け付けた。うやうやしくスタッフが応対してくれるのだが「時間がないのでオレンジジュースだけください」と恥をしのんで?注文しなんとか飲むことができた。オレンジジュースを待っている間に自分の名前が書かれた表紙付きの豪華な朝食メニューと新聞記事を渡され、時間がないことを本当に悔やんだ。

 

 

朝食会場でもある1つ星レストランの写真

朝食会場でもある1つ星レストラン

 

 

その③ トラブル

チェックアウト後、次の目的地への車内ではつかの間の豪華な滞在に一同名残惜しくも感想を言い合う。

アメニティが素晴らしいのでほとんど持ち帰ったとか(恥ずかしいが自分も)、ガウンとスリッパの素材が高級品だとか。バスソルトをたっぷり使って入浴したとか平和な余韻に浸っていたがその余韻から目を覚ます事件?発生。

 

同僚がパスポートを前夜の豪華ホテルに置いてきたというのだ。普段はセーフティボックスにいれないのにどうしてかその時だけはセーフティボックスに預け、そのまま部屋を退出したという。

海外旅行中に命の次に大事なパスポートを治安の良いとはいえないスペインで紛失したとあれば返ってこない可能性は非常に高い。しかも日本帰国の2日前(木曜日の昼間)。距離としては車で3時間程度といえ郵便事情の決して早いと思えないこの国では間に合わないだろう、最悪スペイン残留を覚悟した。

 

とりあえずホテルに電話して事情を話し、金曜の夜はマドリードに滞在しているので速達でマドリードのホテルへ24時間以内に届けてほしいと無理を承知でお願いした。

本当に届くか不安ながらマドリードへ着くとさすが5つ星、本当に金曜日にホテルのフロントにパスポートが届いていたのだ。同僚はパスポートを確かめ、「さすが5ツ星」と感極まっていた。本当にひやっとした。

 

「紛失物が返ってきて、しかもちゃんと時間内に届いたのはあのアバディアだからだよ!他のホテルではありえないから!」と叱咤したのは言うまでもない。

 

 

▼アバディア・レトュエルタのワイナリー紹介動画はこちら!

 

 

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