商品説明
<テイスティングコメント>
今回のヴィンテージに比べれば、確かに2015年のほうが豊潤で2016年のほうがエレガントかもしれませんが、2017年のシャトー・マルゴーはこれらの先行する偉大なヴィンテージより決して劣っているわけではありません。2017年は深み、複雑さ、力強さと長い余韻を備えており、私達のシャトーの過去の偉大なヴィンテージの流れを汲んでいます。9月の降雨にもかかわらず、予想を遥かに超える高い品質に達したのです。偉大なテロワールには適応力があり、素晴らしい品質のワインを生み出す底力を秘めているということに改めて気付かされるほどでした。醸造中に行なった初回テイスティングは驚くべきものでした。メルロのロットが素晴らしかったのです。フルーティーで柔らかな香りに富み、口当たりがとても円やかで、豊潤なボリューム感があったため、メルロの比率を全体の8パーセントにしてグラン・ヴァンのアサンブラージュを行うことになりました。従来からシャトー・マルゴーではカベルネ・ソーヴィニョンが軸となっているのですが、こちらは89パーセントの配合率になりました。テイスティングではタンニンは完璧に熟しており、収穫を数日待つという私達の決断は正しかったのだと確信しました。ワインのストラクチュアはシャトー・マルゴーらしい類い稀な両面性を持ち、力強さと洗練された味わいを兼ね備えています。カべルネ・フランは2パーセント、プティ・ヴェルドは1パーセントの比率になり、アサンブラージュは完成に至りました。シャトー・マルゴーは収穫量全体の37パーセントを占めています。
飲み頃2024年-2060年
<天候>
2016年は相対的に乾燥した状況で推移しましたが、2017年の最初の数ヶ月は十分な降雨量の恩恵を受け、地下水が安定しました。冬季は比較的暖冬と言えるコンディションでした。ブドウは4月4日あたりから出芽し、その後の春季の気温についてはさほど深刻に捉えていなかったのですが、4月27日と28日の夜間に霜の被害に見舞われた際には、私達のテロワールが何よりもまず気候条件に左右されるという現実に改めて直面しました。ただし立地条件が良かったため、私達の所有する区画内での霜害箇所は幸い全体の10%程度にとどまり、それは赤ワインを造る区画のみでした。2017年のブドウの生育状況については、6月の最終週のみ降雨量が非常に多かったのですが、開花はすでに5月25日から30日にかけて済んでおり、その時期は効率的で均質な受粉に適したコンディションに恵まれました。2017年の7月と8月の気候は前年同様、暑く非常に乾燥していました。しかしながら、白ブドウの収穫が終わった直後、9月上旬に雨に見舞われ、2015年、2016年、2017年と類い稀な3年連続のビッグ・ヴィンテージになる予想は外れる結果となってしまいました。収穫の際には、重大な決断を下すことになりました。ボトリチスの被害に遭う前に完熟度を満たさないブドウを収穫するか、それとも9月末に向けての天候の回復を見込んで、高い完熟度に達した凝縮感に富むブドウを収穫するか・・・高品質を追求する私達の方針に従い、また天候状況が回復するという予報を信じて後者の選択肢を選んだ結果、例外的な好天の下、9月12日から10月3日にかけて黒ブドウの収穫を無事に行うことができました。
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飲み頃2024年-2060年
<天候>
2016年は相対的に乾燥した状況で推移しましたが、2017年の最初の数ヶ月は十分な降雨量の恩恵を受け、地下水が安定しました。冬季は比較的暖冬と言えるコンディションでした。ブドウは4月4日あたりから出芽し、その後の春季の気温についてはさほど深刻に捉えていなかったのですが、4月27日と28日の夜間に霜の被害に見舞われた際には、私達のテロワールが何よりもまず気候条件に左右されるという現実に改めて直面しました。ただし立地条件が良かったため、私達の所有する区画内での霜害箇所は幸い全体の10%程度にとどまり、それは赤ワインを造る区画のみでした。2017年のブドウの生育状況については、6月の最終週のみ降雨量が非常に多かったのですが、開花はすでに5月25日から30日にかけて済んでおり、その時期は効率的で均質な受粉に適したコンディションに恵まれました。2017年の7月と8月の気候は前年同様、暑く非常に乾燥していました。しかしながら、白ブドウの収穫が終わった直後、9月上旬に雨に見舞われ、2015年、2016年、2017年と類い稀な3年連続のビッグ・ヴィンテージになる予想は外れる結果となってしまいました。収穫の際には、重大な決断を下すことになりました。ボトリチスの被害に遭う前に完熟度を満たさないブドウを収穫するか、それとも9月末に向けての天候の回復を見込んで、高い完熟度に達した凝縮感に富むブドウを収穫するか・・・高品質を追求する私達の方針に従い、また天候状況が回復するという予報を信じて後者の選択肢を選んだ結果、例外的な好天の下、9月12日から10月3日にかけて黒ブドウの収穫を無事に行うことができました。
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商品レビュー
生産者情報
ジロンド県の県庁所在地ボルドーの北方、メドック地区マルゴー村にある。マルゴー村はガロンヌ川河口部エスチュアリーの左岸に位置するワイン生産の好適地である。シャトーは262ヘクタールの敷地を有し、うちAOC認定の赤ワイン用ブドウの畑は87ヘクタールである。白ワイン用ブドウの畑も12ヘクタールありソーヴィニヨン・ブランが栽培されている。
同名のワイン銘柄「シャトー・マルゴー」は、世界で最も高い名声を有する赤ワインの一つである。メドック地区の4つの第1級格付け銘柄の1つであり、10年から数十年の熟成に耐え、良質なヴィンテージのものは高値で取り引きされる。シャトー・マルゴーの年間の生産量は約35万本である。第1級の名声に達しないと判断された赤ワインはセカンドラベルの「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」として販売される。セカンドにも満たないと判断された赤ワインが「マルゴー」の名称(AOCで言う村名マルゴー。他のシャトー産のワインにも、該当する地域のもので同様にマルゴーの名称で販売されているものもある)で販売されることもある。ソーヴィニヨン・ブランから造られる辛口の白「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」も年間約4万本生産されている。
シャトー・マルゴーは、かつてはカベルネ・ソーヴィニヨン75パーセントを主体に、メルロー20パーセント、プティ・ヴェルドとカベルネ・フラン5パーセントを基本的なブレンドの比率としていた。だが2000年前後からやや傾向が変わり、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率を83パーセントから86パーセントまで引き上げ、代わりにメルローの比率を落としている。
「シャトー・マルゴー」『ウィキペディア フリー百科事典日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
最終更新日時:2020年10月27日 15:52(日本時間)
ワイン名 | シャトー・マルゴー | |
---|---|---|
タイプ | 赤 | |
ヴィンテージ(年号) | 2008 | |
生産者名 | シャトー・マルゴー | |
原産国 | フランス | |
地方・地区 | ボルドー | |
格付 | AOC マルゴー | |
セパージュ (ブドウ品種) | カベルネ・ソーヴィニヨン89%、メルロー8%、カベルネ・フラン2%、プティ・ヴェルド1% |
容量 | 750ml |
---|---|
キャップ | コルク |
保存_法 | 冷暗所に保管 |
受賞歴等 | パーカーポイント98 |
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